「ギフテッドなんていらない!」
恵比寿長門学園
東東京のトップを決める名門・薩川高校との戦いに勝利し、見事、頂点の座に君臨した恵比寿長門学園。
元キャプテン・松陰久志(北村匠海)の意思を継ぎ、新キャプテンに就任した高杉律(佐野勇斗)は、部長としての心得や練習メニューを学ぶため、薩川の島津部長(小笠原海)や八王子の近藤部長(森崎ウィン)に頼み、“部長合宿”に励んでいた。
新部長が不在の中、桂光太郎(古川毅)、井上紋太(田中洸希)、伊藤俊介(吉澤要人)は大人しく留守番をしているはずだったのだが・・。
ある日、伊藤(通称・トビー)は中目黒に向かい、井上(通称・モンキー)がアルバイトする卓球バーに顔を出し、遊びに誘おうとしていた。だがトビーは、その店で見てはいけないモノを目撃してしまう。
なんとモンキーの地元の先輩である不良たちの野良卓球チーム・中目黒ジャックスの面々が店を荒らし、かつあげをしていたのだ。
その中心にいるのは、ギフテッド「空蝉」をもつ中目黒ジャックスのリーダー・佐々木(小原滉平)。
昔、モンキーは佐々木に助けてもらった恩義があり、
「さすがに店の金はマズいっすよー」と強張った笑顔で気さくに振る舞い、自腹で金を渡していた。
怒りに震えるトビーはモンキーに声をかけずにその場を去り、自分が卓球で佐々木をねじ伏せ、中目黒ジャックスを壊滅させると心に誓った。
そんなトビーの気持ちなど知らないモンキーは「最近、トビーが変だ」と光太郎(通称・コウ様)に相談する。急にプロテインを飲みだしたり、筋トレをしたり、ハードなトレーニングをしたり・・。すべて事情を知っているがトビーから口止めをされているコウ様は「トビーはギフテッドになろうとしている」とモンキーに告げる。驚くモンキーは自分に黙ってギフテッドになろうとするトビーに対して不信感を抱く。
「俺を出し抜いて、強くなろうとしてるんじゃ・・・。」
一方、トビーは、基礎能力は上がるものの、ギフテッドの芽はなかなか出ない。
上手くいかない焦りで、指導してくれるコウ様に八つ当たりをしてしまう。
「コウ様の教え方が悪いんじゃないの?」と、ムキになるトビー。
モンキーは先輩に対して生意気な態度をとるトビーを怒り、さらに自分に隠れて強くなろうとしていたトビーが許せず、その場を離れ一人でトレーニングを始める。
今まで同学年の親友としていつも一緒に頑張ってきた2人の仲を心配し、コウ様はついにモンキーに真実を告げる。
「全部、お前を守るためだ。なのに、心配をかけたくないから黙ってたんだよ」
トビーに疑いの目を向けてしまったことを後悔するモンキー。と同時に、自分のためにハードなトレーニングをするトビー、そのトレーニングを支えるコウ様に驚きつつも感謝する。
佐々木は、トビーを倒せばエビ高に勝つ、つまり東京を手に入れられると言い放つ。焦るモンキーだったが、光太郎はそれを了承する。
「新部長の許可も貰ってるリッツだけじゃない。今アイツの傍にいる島津さんや近藤さんも東京の高校のプライドに賭けて、モンキーを困らせる奴らを潰せと言ってくれた。その3人の呼びかけで、東東京、西東京、全ての高校が同意してくれた」
その言葉に、モンキーの気持ちが動く。
「迷惑っスよ。トビーも、コウ様も、リッツも、他のみんなも.……だから、俺自身が佐々木さんを、いや佐々木を倒します」
そしてトビーとモンキーのダブルスで、佐々木に挑むため、光太郎指導のもと、トレーニングを始める。
「ギフテッドじゃない後輩二人が、エビ高卓球部の誇りだ。悲しみとか辛さを背負うのは先輩に任せて、お前らは思いっきり楽しんで来い」
しかし、決戦当日・・・
モンキーやコウ様に内緒で、トビーは1人で決戦の場に向かう。
なぜトビーは1人で向かったのかー。
そしてギフテッドをもたないトビー&モンキーと、ギフテッドをもつ佐々木の勝敗の行方は―!
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薩川大学付属渋谷高校「名⾨薩川⾼校 -3年⽣が2年⽣に残すもの-」
「海外留学が決まった大久保を送り出すため、お別れ会を計画する小松・中村・海江田だったが、西郷だけが乗り気ではなかった。果たして、その真意とは!?その理由がわかった時、エース西郷VS部長島津の試合へと発展する!」
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